2011/11/29

現地報告(11/26)

活動日:2011.11.26
報告者:田中真人
網走教会・菊川松次郎先生からの報告です。

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11月26日(土)

9:00 昨日よりも2名増えて10名、車2台に分乗し、本日の活動地 ホテル一景閣を目指します。

9:20 ホテルに到着するとIVUSA(イビューサ)国際ボランティア学生協会の学生7人が合流。

汚泥にまみれた食器を洗浄する班と円卓を1階から2階へと運ぶ班に別れ作業にあたりました。食器洗浄は女性、円卓運びは男性です。



円卓や、テーブルの重さに苦戦していた私に比べ、へっちゃらな様子の学生がまぶしく見えます。



               食器洗浄は、この時期ですので、寒そうでした。



12:00 最上階の日差し差し込む部屋で昼食を頂きながら、学生たちからいろいろ話を聞くことができました。






IVUSAは1992年、その前身である国士舘大学の「夢企画」という学生の育成事業から始まって、後に大きく展開、発展し、今では60大学1600人の会員を擁する巨大ボランティア団体となり、その活動は国内はおろか海外へも広がっているそうです。

話の中で、特に印象に残ったのは、特にやる気もなく会員になった学生でも、一回でもボランティア活動に携わってみると、取り組む姿勢が大きく変わっていき、とても前向きに活動に参加するようになるそうです。

午後からは男性陣もトレーなどの大きなものの洗浄することになり、汚泥や重油で汚れたものが綺麗になっていくと気持ちまで明るくなり、清清しくなります。おそらくその学生もそうした心になることや、人のお役に立つということは、そのままわが身の助かりになることを知ったのだと思います。



ニッカポッカを着ていた女の子に職人みたいだねと声をかけると、大工仕事や左官仕事までやるとのことで学生たちのたくましさを感じました。日本の将来を背負って立つ若者のたくましい姿に日本の明るい未来を感じました。

こうした他団体との交流ができるのも、気仙沼に入っている数あるボランティア団体が連携するようになってきたおかげだと改めて団体をお世話くださっている方々に感謝の気持ちが湧いてきます。

きれいになっていく什器に小さな復興の兆しを感じつつ、壊滅した町に、重機やトラックが行きかい、瓦礫の山があちこちに点在し、そうした荒涼とした景色の中で、一軒の店先に開店祝いの花輪が色鮮やかに映えて見えた時思わず「おめでとうございます」と口をついて出たことを思い出し、まだまだ遠く険しい道のりの中に一筋の希望の光を見たのでした。


以上