2013/03/31

現地報告(3/30-31)


活動日:2013.3.30-31
報告者:清水 幹生

3月30日(土)の活動状況

*朝7時ごろ
 大崎教会のNさん・Hさん・Oさんが東京から到着された。
 午後からのイベントの力強い助っ人の到着だが、夜車で来ていますので、昼間まで睡眠を取ってもらう事にした。

*昼食後
Nさん・Hさん・Oさんと私は岩手県高田市広田町大久保第2仮設住宅へと向かった。現地に到着してみたら、バグパイプの一行はすでに到着していた。
午後2時過ぎにバグパイプの方々に、仮設住宅内を演奏しながら練り歩いてもらった。部屋の中に人は居られるのだが、なかなか外には出て来ない。Nさん・Hさん・Oさん3人は呼びかけてくれたが、それほどの人数は集まらない。
集会所でしばらく待ち、16名の方が来て下さったのでイベントを開始した。お年寄りが多いのはどこの仮設住宅も同じである。バグパイプは2名での演奏で、やはり特異な音質で聞いている方達は珍しいそうな表情だった。

続いて、女性歌手が伴奏もなくがきれいな声で歌ってくれた。私はうっとりとし、自分が癒されている感じでした。
続いて、女性歌手の弟さんがチェロ奏者で、なかなか良い音色でチェロはあまり聞けない。次は、チェロとバリトンの演奏で今度はまた違った演奏で、皆さん方は楽しんで頂けたと思う。最後はビンゴゲームでしたが、仮設住宅に移動販売車が来たので一時休憩を取った。広田は海岸線ほとんどの家は流されて、この仮設住宅には150所帯が入居している。近くにはスーパーはなく、移動販売車が生活用品を運んで来る。















買い物が終わり、ビンゴゲームの開始である。やはりビンゴゲームは盛り上がる。賞品が余るのでじゃんけんゲームをしたら、これが意外に受け喜ばれた。こうして約2時間のイベントは終わった。











夜は、久しぶりな顔触れ、 奥原先生も加わり賑やかなミーテイングとなった。

3月31日(日)の活動状況

*今日は岩手県高田市小友町のモビリア仮設住宅に向かった。
このモビリア はもともとはオートキャンプ場であった。167所帯が入居 していて、山間の中で非常に静かであるが、買い物に 困る。
広大な場所で殆どが一戸建てで、プライベートは守れる。しかし、イベントのチラシを配付した時は2人で約2時間掛かった。図書室がある、なかなかしゃれた集会所で中もかなり広い。ここの人に聞いてみたら、いろいろとイベントはあるが、参加者は少ないという事でした。
まずは、バグパイプに演奏しながら練り歩いてもらったが、約30分掛かりました。それでも全部は回れない。窓から顔を見せてニコニコ顔で手を振る子供たちはいるが、外には出て来ない。
何とかしたい!!
バグパイプの演奏・女性歌手の歌・チェロの演奏・チェロとバリトンの演奏をして最後は、ビンゴゲームをしました。
チェロの演奏頃に、外は雪が降り始めた。
この仮設住宅も15名の参加者でしたが、参加者にはビンゴゲームを大変喜んでもらった。音楽を楽しむというよりも、体を動かしゲームのようなものが良いのかもしれない。簡単なダンスも良いかも!!
でも最初の訪問で、これだけ喜んでもらえば次からが楽しみで、金光ボランティアと我々の顔を覚えてもらえばそれで良しです。
それにしても、バグパイプの一行には頭が下がる。費用は全て自前のようで、赤い羽根募金からの援助は無くなったそうである。





















*12時を過ぎたので、モビリアを後にして震災後新しく新築し開店したレストランで昼食を済ませ、岩手県高田市気仙町要谷の要谷第1仮設団地へ向かった。
ここに着いた頃は雪から小雨に代わり、外をバグパイプに練り歩いてもらうだけのイベントでしたので、バグパイプの人達の活躍に感謝感謝でした。
住民の方は、傘をさして外まで出てくれて、十数人の人が聞いてくれて、喜びお礼まで言って下さり缶コーヒーまで頂いた。

*そのまま岩手県高田市気仙町要谷の要谷第2仮設団地へ向かった。
ここもご老人達が雨が降る中を外まで出てきて、バグパイプを聞いて下さり一人の老婦人が手作りのお菓子を下さった。
中には歩くのも大変なような方が、手押し車で見に来られていた。喜んで頂けました。感謝感謝また感謝です。














*今日最後のイベント箇所の岩手県気仙町上長部の仮設団地へ向かった。
大崎教会のHさんは、この上長部でさんまの処理をするボランテイアに来ておられていたようです。「すごい臭かった」と、話されていました。
さんまを処理をされた場所から、さらに山奥へと向かった。山間の40所帯のこじんまりとした仮設団地ですが、とにかく人影がしない。
「人がいるのであろうか」と、思われるほど人影もなく、静かな場所である。「見捨てられた仮設団地」と、言われて探し当ててこの上長部に来ました。
バグパイプを演奏しながら練り歩いてもらった。ようやく数人の方が出て来られた。
自治会会長のYさんも出て来られて挨拶を交わす事が出来た。
15人ぐらいの方が集まりましたので、バグパイプの演奏を始めたら、自治会会長の奥さんが突然頭を抱えて外に出て行かれた。
後で分かった事であるが、津波を思い出したとのことであるが、「そんなに凄い音もあったのか!」と思い、「知らない事といえ、辛い思いをさせたなあ」と、頭をハンマー叩かれた思いがした。
良かったのは、ビンゴゲームをする事になった時、一人のご婦人が、「ちょっと待って。会長の奥さんを呼んでくるから」と言って、数分後に会長の奥さんが来て下さった。
この会長の奥さんが、腹を抱えながら大笑いをして、一番ビンゴゲーム喜び楽しんで下さった。「こんなに笑ったのは何年振りだろうか」と、良い笑顔で話された。











大崎教会のNさん・Hさん・Oさん有難う、午後4時前までお手伝い頂き、東京までの長い距離、気を付けて帰って下さい。
バグパイプのみなさん有難う御座いました。これからも協力しながら活動して行きましょう。本当に有難う御座いました。
こうして2年目の活動も終止符を打つ事が出来ました。

何としてもこの30,31日の活動は成功させたかったのです。
「何を如何して行けば被災者の方を喜ばせることが出来るのか!!」と、頭を痛めていました。「清水さん誰も行かない仮設住宅があるよ」と、地元の方が教えてくれた。
「よっしゃーこれだ」と、直ぐに行動に出てイベント開催に漕ぎつけたのです。
あとは当日、どなたが応援に来て下さるのであろうかと、それを心配した。
それもお繰り合わせ頂いた。
バグパイプの一行にも心配していた。歌手や音楽演奏者は来るのかと、それもお蔭を頂いた。
万歳万歳でした。
皆さん有難う有難う御座いました。

以上で2年目の活動を終えます。