2013/07/31

現地報告(7/26-31)

活動日:2013.7.26-31
報告者:清水 幹生
<東北ドリームキャンプ風景
(岩手県奥州市、衣川(ころもがわ)小学校大森分校の校庭跡)>



1、26日(金)、27日(土)、28日(日)
第2回東北ドリームキャンプ開催
*参加者
① 支援機構・KF関係者:(子供:1名、大人:34名):35名
② 気仙沼(子供:42名、大人:4名):46名、
③ 東北教区(子供:8名、大人:23名):31名  
合計:112名(子供:51名、大人:61名)
*開催場所:
 岩手県奥州(おうしゅう)市衣川(ころもがわ)区下大森109-3
 衣川(ころもがわ)ふるさと自然塾 
*キャンプ生活中のテーマ
① 全体テーマ 今、自然の中で
  ~ まごころ 感謝 思いやり ~
② 各隊テーマ
エッグ隊:ありがとう
ネスト隊:みんなで協力して、助け合う
ジュニア隊:体全体で感じよう! 大自然の中で

<サマーキャンプ基本日程>
       7月26日㈮  7月27日㈯  7月28日㈰
 6:00            起 床      起 床
  :30          朝の集い     朝の集い
 7:00          朝 食      朝 食
 9:00          隊活動      清掃
               各隊プログラム  合同プログラム
12:00 受 付         昼食       閉会式
      スタッフ会議   隊活動      解散
14:00 開会式        隊活動
17:00 夕 食        夕 食
19:00 隊活動       キャンドルファイヤー
21:30 就 寝        就 寝
22:00 スタッフ会議    スタッフ会議

*上記の日程で雨の中で3日間のキャンプ生活が始まった。
1-1 26日(金)気仙沼から出発
前日からスタッフとして気仙沼に来ていた、品川教会のOさん・Zさん、大崎教会のT先生、芝教会のIさん、所沢教会のS先生、成城教会のIさんの6名は9時前にcadoccoに行き、受付をした。既に多くの御父兄と共に子供さんは来て待っていた。9時20分頃には全員が集合したが、当初予定の49名から3名の子供さんが病気・部活で致し方なくキャンセルされ、46名の参加者でした。
雨の降る中、「おそらくキャンセルが多く出るのでは?」と、案じたがそれは単なる心配にすぎなかった。
<26日(金)気仙沼からの出発風景>








*予定通り9時30分にcadoccoを出発して、トイレ休憩の道の駅川崎に向かった。
後続部隊は、品川教会のOさんの車・成城教会の運転ステップワゴン・軽トラ運転の清水の3名もトイレ休憩の川崎へ向かい川崎でバスと落ち合った。この川崎からバスは直行でキャンプ地へと向かい、我々後続部隊の3台の車は一ノ関駅と向かった。東京方面から新幹線を利用して参加する人達をピックアップする為である。
郡山教会のH先生も来ておられ、3台の車に10名の方と荷物なども積み込み、キャンプ地に向かった。
一ノ関駅では雨も上がり、「やったね!天候のお蔭も頂いた」と、皆で喜んでいたが、キャンプ地へ行く途中で再度、雨となり、「やはりだめかー」と、ため息が出た。品川教会のOさんの車・成城教会の運転ステップワゴン・軽トラ運転の清水は先行する郡山教会のH先生を見失い、キャンプ地に到着するのがやや遅れた。H先生、年齢の割にはかなりスピードマンのようである!!
*14時からの開会式まで時間が有るので、体験学習館で班付きリーダー達がゲームを指導して空き時間を有効に活用した。
スタッフ会議が有り、フォーゲル倶楽部の者にバトンタッチされて、約1時間子供達と楽しく過ごした。それでも時間が余り、子供達はさすがに遊びの天才である。小雨の降る中を、雨具を着て水と戯れていた。
<ゲーム風景>







1-2 開会式
*旧大森分校の体育館に全員が集まり、開会式が行われた。
① 開式の言葉
  キャンプ旗掲揚
② 『モットー』唱和
③ 実行委員長挨拶
④ 隊長任命
⑤ 総隊長挨拶
⑥ 閉会の言葉
開会式のあと、それぞれの各隊に分かれてコテージに移動した。
<開会式>








 <モットー唱和>
<隊長任命>

<開会式後のキャンプの説明>

<コテージ>


*清水は14時過ぎに東北本線の前沢駅へ、山口県宇部から来る参加者を出迎えに行った。雨足が強くなった来た。

1-3 夕食の準備
*遊撃隊のフォーゲル倶楽部と東北教区の方達で夕食の準備が始まった。キャンプ教室の経験が深い方の焚火・お米の水の量等の手ほどきを受けながら、夕食が出来上がって行った。



清水は18時に一ノ関駅に到着する中野教会のSさんを迎えに行った。雨は強烈で、東北本線は不通となり一ノ関まで出迎えに行かねばならかった。一ノ関からキャンプ地までは距離が有り、夕食には間に合わないので途中の「会津屋敷」と云う、レストランで夕食を取った。夕食を済ませ、キャンプ地へと向かったが、雷を伴う凄い嵐のような雨の中を車を走らせた。キャンプ地に着きコテージへの坂道を登ろうとしたらスリップして車は動かなくなり、四輪駆動の車にロープで繋ぎ何とか引っ張り上げて頂き、事無きを得ました。

1-4 スタッフ会議及び就寝
*夕食後、ひと休憩してスタッフ会議が行われた。 
この頃から気仙沼の親御さんから心配のあまり、電話が続いて有った。「こちらも雨で大変ではありますが、大きな丈夫な建物が有りますので大丈夫です。子供さん達は元気で居られますから安心して下さい」と、親御さんを安心させるように対応した。スタッフ会議ではキャンプ中止の話は一言も出て来なかった。

山口県宇部の家内から電話が有り、「お父さん大丈夫?気仙沼が大雨で大変よ、キャンプ地は大丈夫なの」と、心配の電話であり、事実、気仙沼は大川周辺の街及び南町三丁目あたりも水浸しの状況であったようである。バレンタインのKさんからも電話が有り、「清水さん、もう店の中に雨が入って来て大変だ」と、助け舟を出して欲しいようであった。「Kさん今日は応援に行かれないよ、今は衣川で子供達とキャンプ中なので、何とか頑張って」と、云うしかなかった。夜、11時過ぎには就寝した。

2、27日(土)のキャンプの様子
*遊撃隊は朝5時起床して朝食の準備をした。
雨は小降りではあるが止む事は無かった。屋根付きの炊事場・薪置き場のお蔭で焚火・炊飯は出来るが、コテージからは低い所に有り、水は滝のごとく流れて行く。年は取ってもフォーゲルや少年少女会時代にキャンプ経験の多い人ばかり、「もう止めたー」と、音をあげるよりも何かしら子供たち以上に楽しんでいるように見える。



*子供達は小雨の中、花炭作りや、いわなつかみ取りに夢中である。 
エッグ隊の花炭作りを見学したら、リーダーの指導の下、焚火にうちわを一所懸命扇いでる姿には感動した。






ジュニア隊は川でイワナつかみ取りをする予定であったが、雨で中止し体験学習館外側に側屋根付きの広い場所にプールを作りそこに水を張りイワナを放して、イワナつかみ取りを行った。これが大好評で子供達は大いに楽しんでいた。






<イワナのわたぬき>



 <イワナの串刺し>
<昼食準備>



<イワナ串焼き>


*昼食・夕食の準備に入る頃、雨足はさらに強くなり、高台から滝のごとく大量の水が炊事場に流れ込んできた。幸い焚火のかまどには水が入る事は無かったのでOKだった。コテージに居る本部の人達に、「今は下の炊事場には絶対に降りて来ないように」と、無線で連絡した。

流れ込む水の量がようやく減ってきたので炊事場の配水管を掃除して、やっと水が無くなった。やれやれではあるが、何となく楽しいのは何だろうね!!
夕食を作った後は、かまどの掃除・道具の掃除・炊事場の掃除を行い、ゴミ一つ無いように清掃した。明日の朝は炊事をする必要が無い為に、前日に清掃を行った。

<夕食準備>






*夕方、夕食を済ませてから、体育館でキャンドルファイヤーを行った。








*キャンドルファイヤーが終了後、子供達を寝かせスタッフ会議を行い最終日の打合せを済ませ、懇談を行った。年寄り組の遊撃隊早めに引き上げて、就寝した。               

<ジュニア隊レクリエーション>

3、28日(日)のキャンプの様子
*遊撃隊は6時に起床して朝食の準備に入り、一部の人は6時30分からの朝の集いに参加した。今日は雨も止み日差しが射してきたが、東北本線はまだ不通である。
エッグ隊の子で具合が悪くなってきた子が出て来た。昨日までの肌寒い天候から急に温度が上昇して来て、暑くなって来た。


 <朝のゲーム:じゃんけん列車>


*朝食を済ませ、コテージの清掃を始めて、ゴミ等を指定の場所まで運んで使用したキャンプ地を綺麗にした。


 




<遊撃隊のみなさん、お世話になりました!>

<感想文を書きました>


*11時30分には体育館に集まり、最後の行事である合同プログラムに入った。
 <隊長解任式>
 <握手の輪をつくって合唱>



<旧分校の講堂、お世話になりました>


閉会行事を終えて、最後は天気も良くなって来たので外で記念写真を撮った。



<エッグ隊集合写真>
<ネスト隊集合写真>
 <ジュニア隊集合写真>
 <出発まで校庭で遊びました>




*エッグ隊の気分が悪くなって来た子供は38℃という体温であった。頭を冷やし涼しい所に移し休ませた。cadocco(気仙沼)から来た小学2年生の子である。熱を出した子供をバスの一番前に運び遊撃隊の女性に側について貰った。
cadocco(気仙沼)のバスを東北教区の人達や、東京方面から来た人たちが見送った。

*東京方面に帰る人達を大崎教会のT先生、成城教会のIさん、郡山教会のH先生の車に便乗して頂き、一ノ関駅まで送って頂いた。皆さんを見送り、軽トラに乗り込み急いでバスを追いかけた。
*川崎という場所でトイレ休憩する事がわかっていたので、そこに寄ってみたら、直ぐにバスが来た。
熱を出した子が気に掛かりバスの中に入ってみたら、寝ていた。その子の親御さんには連絡して容態を伝えていた。他の子供達の中に気分の悪い子も出て来ていた。車酔いと急激な温度上昇が変調させたと思われる。アイスノン等買いおでこに貼り付けて冷やすようにした。でも、気仙沼に帰り着き親御さんの顔を見ると元気回復である。
熱を出した子供のお母さんと会い容態を説明した。子供は涙を一杯浮かべていたが、お母さんの顔を見た時の安心したような顔は忘れられない。子供には母親は神様みたいな人である。後日、その子のお母さん連絡したら、「病院にも行かず元気になりました。お世話になり有難う御座いました。子供、本当に喜んでいました」と、話して下さった。

4、28日(日)キャンプを終えて
*子供達と分かれ教会に帰りましたら、自宅から子供服が届いていたので、急いで仮設住宅に向かい自治会会長に手渡した。離婚して3歳の子供を連れて仮設住宅に新しく入って来た若い女性が、子供服を要望されていた。自宅に電話して孫たちが居るので見繕って送ってもらった。
*バレンタインのKさん宅を訪れてみた。お店の中は綺麗になっていた。
Kさんの話では、「道路側からと裏側からと両方から水が入って来て、20センチぐらいまで水が溜まったよ。やっと水が引き始めたので朝まで掛かりましたが何とかかい出しました」と、云っていました。
しばらく話しましたがしょぼくれていると思いましたが、意外に明るく元気にしていました。お店は将来取り壊しになるようです。もうしばらく様子を見ていてあげたく思っています。
*その後、南町紫市場ではビヤーガーデンをしているので夕食を兼ねて大崎教会のT先生・成城教会のIさん・芝教会のIさん(男性)・品川教会のZさんと宇部東の4名の合計8名で懇談しながら楽しみました。

5、29日(月)の活動状況
*8時30分鶴港教会のHさんご夫婦、「南三陸の被災地を見ながらゆっくり帰ります」と、南三陸町経由で帰られた。
*9時過ぎに東京組の大崎教会のT先生・成城教会のIさん・芝教会のIさん(男性)・品川教会のZさん達も南三陸町経由で帰られた。
*宇部東の3名を連れて気仙沼・陸前高田市の被災地を案内して、一ノ関駅まで送った。
ところが、欲張り過ぎて被災地を多く案内した為に予約していた列車に3分遅れてしまい、1時間後の新幹線で帰った。迷惑を掛けてしまいました。
清水は3名を見送った後、気仙沼に帰ったがテニスコート仮設住宅に行く約束をしていたのに疲れていたのか眠ってしまい、約束を破ってしまった。電話して謝り、明日行く事を約束した。今日の活動は此処まで、いささか疲れました。

6、30日(火)の活動状況
*五右衛門ヶ原テニスコート仮設住宅に行き、おちゃっこした。
お水が欲しいとの事で、丁度、車に5箱(2リットル入りのペットボトル6本入り)が有ったので渡した。2時間のおしゃべりで、胸の内の溜まっている不満を私に話しかけて来る。この事でちょっとは気が納まるようである。
*休憩しながら、3日のイベント用のチラシを考えていたら時間が過ぎて行った。何とか構想が決まり作成に取り掛かり出来上がった。

7、31日(水)の活動状況
*配付用のお米の買い出しに行った。150kg購入した。
*駐車場の代金を払い現地会計を締め切り、支援機構の会計のT先生に送る領収証や会計報告書を作成し発送の準備をした。
*昨日作成したチラシを気仙沼公園仮設住宅に行き、各所帯に配付した。110所帯であった。
ここでのイベントは今回が初めてである。此処の会長は紫会館避難所に居られたTさんである。「ぜひイベントに来て欲しい」という要望にお応えしました。

以上で7月の活動が終わりました。忙しい中にも楽しさもありました。

もう8月、それにしても今年は寒い。このままでは、今年は完璧に冷害となる。
8月1日は、気仙沼は雨が降っていました。やはり気温は低く大変過ごしやすいです。この過ごしやすい8月も忙しくなりそうです。
今日は8月2日、朝方は寒かったのですが朝食後は雨も上がり日差しが射し始めました。
いよいよ暑くなるのか!!
8月もご支援・応援、宜しくお願いいたします。