2011/11/29

現地報告(11/25)

活動日:2011.11.25
報告者:田中真人
網走教会の菊川松次郎先生からの報告です。

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11月25日(金)

9:00 ご祈念後出発(8人)
五右衛門が原の仮設住宅にて9:10
塗り絵のチラシ配り&道中股旅舞踊・一文字美咲一座による演歌・舞踊ショー(12月1日)のポスター貼り開始。
チラシは12月3日に催される大人の塗り絵教室の案内をポスティングです。

途中、おばあさんが洗濯物を干していたので、勇気を出して話しかけてみました。

仮設住宅は郊外の山手にあるため、海岸に比べると寒いらしく、1月2月の年が明けてからがどうなるか心配だとおっしゃっていました。

返って気を使って話してくれたようなところも感じられ、声をかけることの難しさを思いました。

三カ所目では自治会長さんの提案により、急遽チラシを塗り絵することになり、しばし童心に返える大人8人でした。

11:00 塗り絵も終わり、お茶をよばれることになり、そこで会長さんから仮設住宅での自治会の難しさをお聞きました。

知らないものどうしが寄り集まっての仮設住宅暮らし、自治会発足までこぎつけたものの、入居者の把握からお世話まで自治会長さんの苦労は絶えないといったご様子でした。しかも、その他の役員は未だに決まってないとのこと、一層大変です。

田中氏率いるボランティア団体が頼りだとも仰っていました。今のところは会長さんお一人なので、良き相談相手であったり、共に行事をすすめる良き相棒なのでしょう。ボランティアの重要性と息の長い活動の必要性を確認しました。

12:30 昼食後、清水さんの案内で陸前高田市を訪問。
13:00 陸前高田市役所に到着。市の意向で被災当時のままの状態が保たれていて、その惨状に言葉もありません。
屋上にて慰霊のご祈念。新霊神拝詞を奏上。
清水さんの説明や惨状に涙する人や胸を痛める人、様々でした。

中でも札幌東教会の先生は、自身今日までの認識の甘さを痛感し、祈りが祈りになっていなかったとご自分省みて語ってくれました。祈らなくてはから、祈らずにおれないに変ったと。

三重から2度目の参加者Kさんは、三ヶ月前と比べ細かい所での変化は見られるものの、その変わらぬ惨状が痛ましいと語ってくれました。

13:30 一路三陸町へ。さらに大船渡市を訪れ港へ向かえば、満潮にぶつかったのか至るところが冠水し、行く手を阻みます。復興工事中のダンプが、瓦礫を山と積み上げ、その冠水した道路を水しぶきを上げて通り過ぎて行きます。岸壁が海面すれすれとなっていて、ゆうに1mは沈没しているようでした。

15:30 碁石海岸に案内して頂きました。断崖絶壁の海岸です。駐車場から松林を抜ければ岬があり、風光明媚なこの海岸も?田松原が偲ばれて、悲しく夕陽に映えていました。

16:00 高田松原の最後の一本、通称一本松を左手に眺めながら、元気になってくれよと祈りを込め帰途に着きました。


以上