2011/12/27

現地報告(12/21)

活動日:2011.12.21
報告者:田中真人



国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 自殺予防総合対策センター主催・自殺予防対策支援研究室長様と、研究員による勉強会が気仙沼教会で開かれました。参加は、気仙沼教会長ご夫妻、信徒で民生員をされているS氏、清水幹生氏、シャンティ国際ボランティア会、日本国際民間協力会のNICCOからと私です。 


過去の統計から震災後の自殺のリスクは1.7倍。そして、震災後から1年、1年半後と、時間が経過するほど自殺者の数が増えると言うのです。何故、人は自殺に追い込まれるのか、これだけの広範囲の災害があった後の自殺予防や心のケアーは一人の力でなく、多くの方達と関わり合いながら行動していく必要であるというポイントから開始され行動する時のポイントを専門家の視点からお話下さいました。

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研究員のS氏は次のように言います。

自殺の問題に取り組んでいくためには、地域で継続的に問題に取り組んでいける基盤づくりが不可欠。そこでは、自殺対策をいかにして地域の活動のなかに取り入れていくかということが重要な課題になります。地域の問題を共有することからはじめ、その解決の方策を探すなかで人と人がつながっていき、それがネットワークとなることで、地域で自殺を防ぐことのできる体制が整っていくように感じます。それは自殺対策という名目が前面にでるということではなく、地域の力を上げていく中で、結果的に自殺対策が果たされるということです。

そのためには問題を共有し地域のなかで協力して活動できる人の存在と、連携のかたちがうまく機能できる枠組みの両方が必要になる。これらが機能するためのお手伝いとして、研修プログラムの提供や情報提供等をしたい。

勉強会での意見からも、自殺対策において必要な知識・技術の提供を希望する声があったので、今後、「自殺念慮者への対応研修」といったかたちで技術面の指導も取り入れた勉強会の開催を検討している。そうした研修を希望される人が多ければ、早期に実現できるかもしれませんので、情報の周知をお願いしたい。
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私達は、神様に皆さんの立ちゆきを祈らせて頂きながら、より多くの方達とこの問題を共有する必要があるのかもしれません。 「人生一生勉強」と言いますが、このような機会を与えて頂いてありがたいことだと神様に感謝しています。


以上

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清水幹生氏からの報告です ↓

1、奥原先生の奥様と清水の二人で再度、岩手県一関市千厩町小梨に、防寒着、毛布、布団を搬送し、被災者に配布する手配をした。


2,自殺対策勉強会が終了後、紫会館より布団・毛布等を頂き、紫会館に来ているボランティアと田中真人氏と一緒にワンボックスカーに積み込んだ。気仙沼教会長奥様の知り合いの方で、気仙沼教会から15分ぐらいの所の階上[はしかみ]に住んで居られる方及び、ご近所の方を含めた人達に布団・毛布等を教会長奥様先生と搬送し、配布した。今後、このような支援が増えて来ると、思われる。

(正月に家族が帰って来たとき用の布団が無いのです)


以上