2013/01/16

現地報告(1/15-16)


活動日:2013.01.15-16
報告者:清水 幹生
 
1月15日(火)の活動状況
* 前日からの雪が朝方も降り、今日は朝から夕方まで雪かきだった。
私の車は教会よりさらに上の駐車場に止めてある。
午後から駐車場に行ってみたら、車は雪の中に埋もれていた。まずは駐車場の雪かきをして、車のエンジンをかけ、車内を暖めた。1時間以上かけて車内を暖めると、やっと車上の雪が溶け始めたので、雪を車から全て取り除いた。雪国は大変でございます。

* 午後3時頃美紀子先生を東新城にある、社会福祉協議会の中に設置されている生活相談室に迎えに行った。
そのまま、東新城仮設住宅のFさん宅を訪問した。
実はFさんから美紀子先生に電話があり、16日に入院し21日に脳腫瘍の手術をする旨の連絡があった。
美紀子先生は、元気付ける為に、ご神米を届けたい一心で訪問された。私も会いましたが、涙を一杯溜めて私と握手した。
その涙顔を見ながら、「大丈夫だよ祈っているから、自分も元気を出してきっと帰って来るんだという強い気持ちを持つんですよ」と言うと、握っていた手を強く握り返してくれた。

私は、「津波と火事で二度も命を失うところを助けていただいたのに、神様はまだこの人に試練を与えられるのか」と、ふと神様を恨めしく思い、「神様のお計らいは奥が深いが厳しいなあ」と感じた。
Fさんに対しては、自分の辛かった時を振り返りつつFさんの心の中に入ろうとして、私の辛かった時の話を先日、話してみた。
Fさんの涙は悲しい涙ではなく、美紀子先生の、「助かって欲しい」という、熱い思いを感じられ、「自分を見守って下さる人いるのだ」という、喜びの涙だと感じている。
Fさんにはこの試練を乗り越えて欲しい。まだ大学生の子供さんがいる。私のように親を、一人前になる前に失わせたくない。
親を早く亡くした子供の辛さ悲しさは、その後の人生を左右する事になる。
だからこそ、何としてもFさんには生き延びて欲しい。
命の問題は人間では計り知れない。祈るしかない!

もう一名、命に関わっている人がいる。
田中前記念公園仮設住宅のOさん、昨年の暮れから体調を崩し、検査したら大腸にポリープが2個発見され、そのうちの1個に問題があり、28日に手術する事になった。
津波で苦しんで来た人達が、今度は病気と戦わなければならない。
人生は本当に何が起こるかわからない。
それでも生きていかねばならない。何の為に生きて行くの?

上記に述べたこと、ボランティア活動に関係ないように思うかもしれませんが、2人の命に関わる事、我々は何か大切な事を学ばなければならないのではないでしょうか?
皆様方ご自身の人生を振り返りつつ、あるいは上記のお二人に我が身に置き換えて考えてみて下さい。
きっと貴方の心の中に何かが生まれるはずです。

* 配布用のお米を150Kg購入した。約50所帯分であるが、ある教会の信徒会からの支援金で賄う事が出来ています。
支援有難うございます。

1月16日(水)の活動状況
* 午前中、昨日購入したお米を3Kgに小分けして約50袋出来た。
作業者は、美紀子先生・嶋田先生・清水でした。必要な所に配布していきます。
* 午後は、五右衛門ヶ原テニスコート仮設住宅へ、20日に行われる新年会のビンゴゲームの賞品の一部を届けた。
ある教会の信徒会から賞品の支援を頂きました。有難うございました。
ただ、一カ所に支援するには量が多いので、他所でのイベントに使わせていただきますので、ご了承下さい。
* 小泉中学校グランド仮設住宅へ訪問し、自治会会長のOさんとKさん宅を訪れ、新年の挨拶をした。
会長のOさんは、部屋まで招いて下さり、1時間近く談話した。今までは、玄関先で挨拶するのみだったのが、今回は違った。金光ボランティアを認めて下さったのであろうか。
有り難い事です。

こうして、今日も無事に活動を終える事が出来ました。
真っ暗な中を教会へと車を走らせた。
やはり帰る所があるのは有り難い。

以上です。