2011/08/28

現地報告

下記の内容は、2011.08.22の現地報告です。

報告日:2011.08.28
報告者:田中真人

一景閣の活動へ宇部東のSさん、早島のIさん、気仙沼のTさん3名が行きお風呂などの洗浄を行ないました。

それ以外のボランティアは、唐桑の公民館体育館へ行き、写真の洗浄とアルバムの表紙を作成する活動のお手伝いさせて頂きました。夜のミーティングで、活動者より、「取りに来て写真を見つけて帰って行く方を見かけて、心から嬉しかった」、「写真って、大切な物だと心から思う、めったに見ないけど帰ったら自分のアルバムを見たい」、「家族が成長していく様子が分かる、この写真達が持ち主に届いて欲しい」と目に涙を浮かべながらの報告がありました。

最近の写真は、コーティングがしっかりされていて水につけても落ちにくいのですが、昔の古い物は、写真のコーティングの部分に馬の油を使っているそうで(私の聞いた記憶が正しければ)、海水に浸かったことでバクテリアが繁殖して泥を落とそうとすると、画像自体がぬるっと落ちて消えてしまうことがあると担当者の方が教えてくれました。場合によっては、自分の指で写真を消してしまうこともあるそうです。ボランティアは、その辛さも口にしていました。

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熱田のKさんから次のような話を相談されました。写真で模様のようになってしまい、何が映っていたのか分からない物は、供養という形で燃やします。そしてアーティストを目指している彼は、その写真を使って個展をしたい。なぜなら、「死んでしまう、この写真達に違う形で命を吹き込み生かしたい。そして、より多くの人に東北での事を知って欲しい。」なんとかならない物かと。

この話を後日、気仙沼復興協会の方にお話した所、非常に乗り気でありました。本部の方達と話し会われてから、お返事を下さる事になっています。