2011/04/21

現地報告


下記の内容は、2011.04.21の現地報告です。


報告日:2011.04.21
報告者:田中 真人
場 所:気仙沼
天 候:晴のち曇り、寒い


ここ数日、天気はぐずつき、寒い日が続いています。
気仙沼に入りましてから16日目になります。町は、まだ瓦礫の山だらけですが、重機もかなり多く見られるようになり、すごいスピードで瓦礫の撤去及び清掃が進んでいるのを目にしています。


私が、ボランティアセンター入りした当初では、ボランティア数が総勢80名から、多くても150名程(内部のスタッフ除く)だったのですが、現在では、300名程に膨れあがってきています。本日は、ボランティアの団体だけで300名程が来ており、個人と合わせると400名程になると考えられています。ゴールデンウィーク中ともなると、さらに大勢のボランティアが来ると考えられ、それに伴い問題が議論されています。


※問題1
ボランティアバスの駐車スペース、車中泊用スペース、テントでの宿泊スペースを拡大、確保しなくてはならない。
・対策/ ボラセン近くの空いている敷地を各場所毎に、専用スペースとして固定、さらに近隣の場所で場所を検討する
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問題2
(ニーズ)民家からの応援要請に対して、ボランティアの数が多すぎる。控えめな県民性があってニーズが上がってこないのか?
その結果、ボランティアが何も出来ることがなく、待機して終わってしまう事がある。(各日30名程)


・対策1
出動する事のないボランティアに、清掃班として町に繰り出してもらい、清掃しながら、住民とコミュニケーションを図り、ニーズを探し出す(突然のお手伝いや、チラシ配りも有)
・対策2
商工会議所を通して、企業に話を持ちかけ、数十名単位でボランティアを派遣してはどうか?(現在、問い合わせ中)
・対策3
ボラセン内で細々とした仕事を、臨機応援にしてもらう(現在実行中も需要少なし)
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※問題3
ボランティアが余ってしまう理由の中に、ニーズが大量にあった日でも、それをマッチング及び、手配する内部の人数が少なく、手配作業が追いつかない。現在では現場に人を送り出せるのは、最高でも1日に25軒程。


対策/ 内部の人員を増員する(現状では人がいない)活動内容を理解する長期滞在者が必要


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※ボランティア要員の為のニーズ探しになってしまう面もあるので、ニーズ有ってのボランティアで有るべき。
ただ、多くの人達に活動へ関わってもらう事により、より多くの人達にこの状況を見てもらい、家に帰った後も現状を皆さんに伝えてもらいたし、復興中、また復興後も気仙沼へ行きたい、そういった事が、本物の復興に大きな力となっていくはずだ。ゴールデンウィークが過ぎてから、ボランティアの数が減るのは避けられない。今は、大変でもしっかりとボランティアを受け入れ、今後、長期にわたる活動の基盤を作り、そして、より多くの人に長く関わってもらえるようにしよう。「ゴールデン・ウィークはスタッフ陣営に掛かってくる負担も大きくなるが、踏ん張り時だ、頑張ろう!今後の復興に役立つときが来る。」と、ボラセン本部で話し合われています。


注釈:「ボラセン」→「ボランティアセンター」を省略しております。