2012/03/07

現地報告(2/25)

活動日:2012.2.25
報告者:田中真人



先日、こんな出来事があったと聞いた。五右衛門のある場所でコーヒーを提供するボランティアが入った時の事。他のエリアの住民がコーヒーを取りにきたら”あなたは、よそものだから帰りなさい”と追い返され、泣きながら帰った人がいたというのです。

(特に近い仮設住宅間で、対立意識があるのか分かりませんが、一緒に混ざる事が難しくなってきているといった事があります)

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朝6時のご祈念前に昨夜東京を出発した7名(芝・6名・品川の大江氏)が到着。ご祈念が終わって外にでると雪が降り始めていました。


本日は、猛烈に雪が降る中、フォーゲル東日本連盟主催の仮設住宅による「野球場にミュージカルがやって来た!(音楽ライブ・ゲーム集会&お茶っこ」(10時~12時)のサロン活動をさせて頂きました。会場である野球場の会長に許可を取り五右衛門ヶ原にある3つの自治会、全てに声をかけました。



“すばる(芝)”から5名 ・ “ピアニスト1名(芝の友達)1名”・“あかね(品川)”から1名(大江さん) ・ “いわお(大崎)”から1名(私自身)・“はやぶさ(宇部東)1名(清水さん)“高知大学5名、熱田から1名、中立売から1名(あいよかけよの取材)と計16名で参加。

オープニングで私達が東京や、高知から来たことを案内させてもらいました。それから皆さんに、五右衛門ヶ原のどの自治会から来られたかを手を上げてもらい確認すると、半数ぐらいが他の自治会から来ている事が分かりました、このような機会を作って自治同士の交流がはかれるといいと思います。

司会を芝のI氏にバトンし、いよいよスタート。

構成は(歌→ゲーム→お茶会)

1、音楽ライブ(約30分)「ボーカル・綿引さやか」「ピアノ・佐久間由紀」

・サウンド・オブ・ミュージック
・カントリーロード
・ディズニーメドレー
・ハナミズキ
・I will always love you
・ふるさと(みんなで合唱)




2、フォーゲル式 ゲーム集会 (約60分)

・春がきた(「春が来た」を歌いながら「た」の所で手を叩く)



・アブラハム (アブラハムを歌いながら体を動かす)

・リーダー探し (鬼がリーダーを探すゲーム・鬼以外は円を作って座る。リーダーは次々と動作を変えていき、メンバーはリーダの動作の真似をする。クスクスといった笑いから、大爆笑へ)


・なんでもバスケット(円を作って座る。鬼は、円の真ん中に立って共通項を言う。例えば、「黒の上着を着ている人!」該当者は、全員立って、別の椅子に移動しなくてはいけない。必ず、一名があぶれる事になる(鬼は、みんなが立ち上がって空いた席に座る)。3度、あぶれたら、尻文字の任務が・・・




                                           尻文字の様子☆

・お茶っこだほい

前回に引き続き好評でした。歌いながら踊りながら相手を変えながら、握手しながら顔を合わせながら、、、、笑顔に溢れます。(キャンプだほいの、替え歌バージョン。「初めて見る人♪ 初めて会う人♪ 初めて話すひとぉ~♪ 今日から友達♪ 明日も友達♪ ずぅっっと友達さぁ~♪ お茶っこだほい♪ お茶っこだほい♪ お茶っこだほいほいほぉ~い♪♪♪」)




3、お茶っこ  (30分ほど)
最後に、みんなでお茶っこ♪ 子供達は、外で元気に雪遊び♪(すごいハッスル!) ボランティア達は、変わる変わる、雪合戦に参戦! 雪だるま作りに励みます。外には、本気の証(巨大雪だるま)がありました。




一人も帰ることなく、お茶っこへ。自治会の壁を越えて、時間を共有することに☆

(こちら側の反省点はありますが、住民のみなさんに楽しんで頂けたと言う事が何よりも嬉しく思います。夜に自治会長さんより感激のメールが入りました。住民の方達から「今日のはとても楽しかった、良かった!」と話をされて感激しての事でした。

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集会場から教会へ戻って雪かき! 重たい雪ですが、ちょうど人数がいるので、みんなで、力を合わせます。これも神様のお計らい♪



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*夕方から、田中公園仮設で、チキンカレーを作りました。配食は明日の昼です。



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*夜のミィーティングで次のような報告がありました。

●大江リーダーより:「子供達に、本気で遊んでくれる大人がいないんだろうなぁ、そういった大人が必要だと思う」「お陰を頂いた。ゲームなどでも一つ間違えば怪我をするような事もあったかもしれない、その中でお陰を頂いて今日を過ごす事ができた」

●明日、高知へ帰る学生から:「自分はクズみたいだって思ってた。でも、誰かの役に立つという事が嬉しかった。こんなに喜ばれて、結局自分の為になりました、自分がボランティアされたみたいだ。笑顔作ることできて嬉しい。」

●すばるのリーダーF氏より:「今回のゲーム集会は歌で始まり、ゲームにつながり、お茶っこで終り、プログラムに一連の流れがありました。参加された方は途中で帰られることもなく、最後まで楽しんで頂いて本当によかったです。この活動により多くの方が参加いただけたらなぁと思います。今まで3度ボランティアに来させてもらって偶然か、運命か、3度とも、野球場に仮設集会場にこさせてもらいました。  だから、色々な人の顔が懐かしいし、自治会長だって、最初にあった時は、そうなるだなんて想像もできなかった。不思議だなぁと思う。でも、回を重ねる毎に、信頼関係が結ばれていくような気がする。今後も、フォーゲルリーダーとしても、まだ被災地に訪れていない方たちにこの活動を知ってもらい、多くの人と一緒に、また気仙沼に戻ってきたいと思う。
●他にも、「震災後に消えたもの、音楽やゲーム、楽しいことをする事ができてありがたかった」「感謝の気持ちを感じる一週間だった」「音楽を聴きながら、涙を流しているお婆さんが印象的だった、胸の奥に沈んでいるものが湧き出て、神様にすくい取られてほしいと祈る」などと報告がありました。


*日頃からやっているフォーゲル集会が、こんなにも集会場で喜ばれ、必要とされている。みなさんは、それを肌で感じたことでしょう。

歌→ゲーム→お茶っこ。素晴らしいルーティーンができたと思います。
支援は、細く長くと言いますが、今後も続けていきましょう。

フォーゲルの隊員、リーダー、OBなどに限らず若い方から、年配の皆さま、よろしくお願い致します。


以上