2014/06/03

活動報告(5/29-6/2)

活動日:2014.5.29-6.2
報告者:奥原幹雄


 
5月29日~6月2日の活動報告

  

529日(木)
 
【乙女の会】
 
いつものように午前10時頃から気仙沼教会の談話室にて、乙女の会が開かれた。今回の参加者はMさんとOさんの2名だけだった。清水さんが不在で、いつも参加されている方が何人か欠席して少し寂しい乙女の会となったが、少人数なりの中身の濃い乙女の会となった。震災から4目を迎えているそれぞれの最近の心境をお話されていた。
災害公営住宅への申し込みはしているが、入居は3年後4年後の予定であり、その時の自分たちの生活が想像できないという不安を抱えている。街の復興がなかなか進まず、目に見えるものが復興してこないとなかなか自分たちの心も元気が出てこないという思いも語られていた。
教会がある南町・魚町地区は内湾地区と言われているが、今年度から地域の土地区画整理事業が始まることになった。盛り土に加え、幹線道路の拡張、宅地エリア・商業エリアなどの区画整備が行われる。完成は平成30年度の予定。復興が目に見えて感じられるのは、まだ数年先のことのようである。活気ある商業地・観光地としての早期復興を願うばかりであるが、被災者にとっては辛い歳月であり、乗り越えていかなければならない時間でもある。改めて、息の長い支援の必要性を感じさせられた乙女の会だった。
 
 
 
 
530日(金)
 
【ドリームキャンプのチラシ配付、ポスター掲示のお願い】
 
いよいよドリームキャンプの参加者募集がはじまった。募集告知はチラシ1,000枚、ポスター15枚を準備していただき、チラシは小学校、中学校、図書館、公民館などに配布。ポスターはcadoccoをはじめ、各仮設住宅の掲示板に張って募集を呼びかける予定。
今日は、5月23日に行った第1回目のドリームキャンプ実行委員会に出席されなかった実行委員の方を訪問し、ドリームキャンプの願いや概要の説明と参加者募集の協力をお願いにうかがった。実行委員のみなさんが積極的に動いてくださるので、定員はすぐに集まるだろうという予感さえ感じられた。
 
 
 
 なんと、その予感が早くも現実味を帯びてきた。明日のスタッフ研修に向けて、応募件数の把握のために実行委員でcadoccoの事務局をされているSさんに電話で確認をしたところ、なんと既に定員の半数に当たる24名の応募があるとのことだった週明けの月曜日に生徒にチラシを配布するという小学校もあるらしく、すぐに定員を満たしてしまうのではないかと予想される。スタッフ研修では、しっかりと子どもたちへの対応を検討しなければという思いにさせられた。
 
 
 
 
 
531日(土)~61日(日)
 
【第3回ドリームキャンプ・スタッフ研修会】
 


全国的な猛暑日のなか、第3回ドリームキャンプの開催地である岩手県盛岡市「都南つどいの森」で、ドリームキャンプに向けてのスタッフ研修会を開催した。盛岡もこの時期には珍しく、日中で30度近くまで気温があがった。新緑がまぶしい東北の春を感じたいところでしたが、通り過ぎて真夏のような日差しが降り注ぎ、脳天がじりじりと照らされる感じを久しぶりに感じることができた。湿度が低かったためか清々しい暑さのなか、太陽の光が生い茂る木々の間から、きらきらと差し込み、日常では味わえない森林浴を楽しむことができた。今年はぜひ太陽の恵みの中でキャンプをやらせて頂きたいと願いを新たに、スタッフ研修に臨んだ。

 参加メンバーは全部で9名、各隊の隊長、総リーダー、マネジメント隊のメンバーが集まった。

東京方面からは新幹線で12:30頃に盛岡駅に到着。私は車で盛岡駅に到着し、待ち合わせていた気仙沼教会信徒で若手のホープM君と合流し、東京方面からのメンバーを出迎えた。


 


 

 一行は、本日の宿が手配してくれた送迎バスで「都南づどいの森」キャンプ場内に隣接している「こもれびの宿」へチェックイン。早速、会議室に入り議事進行に基づいて、ひとつひとつの議題について話し合いが行われた。
 その後、15時頃から実際に屋外に出てキャンプ場内を見て回った。キャンプ場は、山の斜面を利用して作られているので高低差がある。てっぺんまで上ると、盛岡市が一望でき景観の良いキャンプ場である。子どもにとっては絶好の遊び場となるだろう。普段運動していないスタッフは今から足腰を鍛えておいた方が賢明かもしれない。と自分に言い聞かせている(笑)。 
 順調に下見をこなし、また会議室での議題検討も滞ることもなく、二日間のプログラムをすべてこなすことができて、とても充実したスタッフ研修会となった。
 

 




 
 
今後、スタッフ募集の問題や資材や設備の準備など、クリアしていかなければならない課題はいろいろある。しかし、ドリームキャンプへの願いはひとつ、「福島、宮城、岩手の被災地のこども達を自然の中で遊ばせてあげたい」という純粋な願いを、スタッフの皆さんで共有し確認できたことが、何よりもの成果であったと思う。また、大の大人がキャンプの話をする時の目の輝きが、キラキラと、なんとも楽しそうに話されているのがとても印象的であった。私もそのお仲間に入れていただけたことが本当に嬉しいことでした
 
 
 
 
 
皆さま、どうぞ宜しくお願いいたします。
 
 
 
 
62日(月)
 
【目に見える復興の兆し】
 
12:00から気仙沼教会の信者であるSさんが経営する会社の新社屋新築落成祭を奉仕させて頂いた。Sさんの会社の事務所は、大津波により2階の腰高まで浸水した。建物は流されなかったものの重油やヘドロで壊滅的な被害を受けた。これまでは別の場所で仮事務所での営業を続けてこられたが、この度震災前にあった同じ場所に社屋を新築落成された。
Sさんの事務所には、支援機構を通じての多くの方がボランティア活動に入り、泥カキや高圧洗浄機を使った洗浄作業や、荷物の運びだしなどで沢山の人が携わっている。その活動の中心は、なんと言っても清水さんであった。当時は来る日も来る日も高圧洗浄機でヘドロや重油を洗い流す作業を続けておられた。それが震災から3年3カ月という時間を経て、こうして同じ場所で、新しく社屋を完成させることができたのである。どんなに嬉しい事でしょうか。清水さんの同席が叶わず、Sさんをはじめみんなが残念がっていた。
まわりは、まだまだ復興は程遠く、このエリアで営業している事業所は数件しかないというのが現状である。その中にあって、いち早く営業再開したホテル一景閣、それに続いてのSさんの新社屋落成ということで、今日の新築落成祭はボランティアに来られた方、支援してくださった方、ここまで導いてくださったすべてのお働きに感謝申し上げるお祭りとなった。
先日の乙女の会では、目に見えるものが復興してこないと、こころに元気が出てこないということを話されていたが、目に見える復興の兆しが、人の心も前向きにしてくれる働きがあるということを強く感じた。Sさんをはじめ、同席された方々はここから更なる地域の復興に向けて、大きなお働きをされて行くことでしょう。
 

 
 
このSさんの事務所は、1.5m嵩上げした盛り土の上に新築された。この辺り一帯がこの高さまで嵩上げされ、今年度中に嵩上げが行われる予定とのことである。どんな風景が広がるのか、まだまだ想像もつかない。
 

 
 
【岩ケ崎仮設住宅の自治会副会長を訪問、他】 
 
午後からは、岩ヶ崎仮設住宅の自治会副会長のOさんを訪ねて、お話をうかがった。ここでは今月餅つきイベントを行う予定にしていたが、現地代表不在のため中止させて頂いている。そのことのご説明やドリームキャンプの告知、その他いろんな仮設住宅の問題などをお聞きしているうちに、あっというまに1時間半が経過していた。Oさんもいろいろ大変な問題を抱えておられて、話し出したら止まらない。じっくり話を聞かせて頂けて、良かったと思った。
 
 その後岩ケ崎仮設住宅を後にして、今度は田中前公園仮設住宅に行ってOさんファミリーと、その他お子さんがいる住宅にドリームキャンプのチラシを配布してた。
 
以上