2012/01/08

現地報告(1/7)

活動日:2012.1.7
報告者:田中真人
天 候 :晴れ 時々雪



本日は、赤岩地区にある、牧沢にある、テニスコート(仮設)住宅に足を運びました。テニスコートといっても、いつも足を運んでいる五右衛門ヶ原の事ではありません。紫会館のS氏のお知り合いの情報で、支援の行き届いていない仮設住宅がある事が分かったのです。それは、高台の上にあり、56世帯のうち40世帯が独居老人の住む場所。近くに商店は無く、人が住むような場所では無いと言います。

一昨日から紫会館にきている青年・ボランティア(IVUSAのOB/20代前半)2名が炊き出しをしたいということから、繋がってきた情報です。この二人は、復興商店街で炊きだしをする予定でいましたが、仮設住宅の開催に変更することになります。

この青年の一人は京都で農業をしており、自分たちで育てた九条ネギや大根を使っておいしいスープを飲んで欲しいと熱い思いを語ってくれました。そのお友達は高知から夜行バスで京都に向かい、友人の車で気仙沼まで来たのです。

炊き出しは、彼らの提供するスープ、紫会館から提供して頂いたアルファ米(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E5%8C%96%E7%B1%B3)とキャベツ、そして大崎教会信徒部よりお預かりした支援金で、復興商店街に入っている店からコロッケを購入し、提供させて頂きました。 現地へいったのは、奥原教会長の奥様先生、清水幹生氏、紫会館のO氏(通称、社長)、IVUSA・OBの二人と私の6名です。 

現地に、S氏のお知り合いの方もお見えになっていました。災害で仕事をなくし、それからは、個人でボランティアをしている方です。かなり多くの仮設住宅を回っており、今後、支援の足りない仮設住宅の情報を共有しながらお役に立たせて頂きたいです。




足を運んだ仮設は、「炊き出しだと声をかけても人が出てこない」と聞かされていました。ノックしても出てこないお宅も多いといいます。とにかく、実際にスピーカーでお知らせしようと、声をかけるも、出てきたのは10名にも満たなかった。生活支援では、炊き出しや、イベントを通して部屋から外に出てもらうきっかけを作ろうと意識していますが、ここでは、もっとも人の出てくる率の高い炊き出しでさえ、出てこない。。。
自治会長さんのお話ですと、みなさん殻に閉じこもっているとの事。 出てこられない方達の分は、お宅へお届けする事に。自治会長や、副会長、そして女性の方達が積極的にお手伝いしてくださり食事のお届けに関しては全て自分たちで動いてくださったことが救いでした。

ひょんな事から、はじまった炊き出し企画でしたが、私たちの力でないものを大きく感じる事となりました。ありがとうございます。

私達は、定期的に足を運び信頼関係を構築し丁寧に事を進めていく必要があるでしょう。


追伸:紫会館のO氏と一緒に仮設住宅で御用させて頂けた事を大変ありがたく思っています。