活動日:2012.2.21
報告者:田中真人
11名でホテル一景閣へ。6階まで上がり、外を向いて東日本大震災復興祈願詩をあげました。
(清水幹夫氏、熱田のS氏、阿賀のF氏、高知大の7名と私)
二つのチームに別れて行動しました。
チーム1:二階に入っている使わなくなったテーブルや、機材などを一階までおろし、洗って使えるものは1回に保管し、使えない物は外に出しました。
(写真をアップ)
チーム2:1階の土まみれになった所をほうき等で清掃
チーム1が落ち着きかかったところでホテルの会長さんが来て、3階のある部屋を見て整理して欲しいとの事でしたので付いて行きます。部屋には、たくさんの物が置かれており、中には、ホテルに来られた著名な方達の写真もありました。整理のお手伝いを少しですが、させて頂いて、会長さんが手伝いがほしいと言うのもあったのだと思いますが、同じ時間を共有したいとう思いを感じました。
それから全室の窓とカーテンを開けて空気の入れ替えをしました。
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午後は、自殺総合対策センターによる勉強会が気仙沼教会で開催されました。
・鬱病と自殺の関係はかなり強い。
自殺予防で睡眠キャンペーンをした地域があった。キャンペーンの内容は、次の3つの事を質問します。「睡眠が取れているか?食事は取れているか?疲れていないか?」この中で総合的な判断、特に睡眠が取れていない場合は、専門の精神科医などに繋ぐ。専門家は、必要に応じて、カウンセリングや、抗鬱剤を処方する。 睡眠が取れていないという事は、鬱病の兆候である。このキャンペーンは機能した。
しかし、ある町がこのキャンペーンを体制が整っていないのに真似をした。睡眠障害のある人を病院に紹介したら、眠剤を処方した。いくら一時的に眠剤で寝れるようになったとしても、症状を悪化させる事があるので、逆効果となり、よくない自体を招いた。
これらの経験から、組織的に情報を共有していかなくてはならない事がよくわかる。
地元で支援活動している人達は、自分達も被災者であるから、デリケートな部分も多い。目をそらしがちな部分も多い。そういった組織への勉強会も大切である。
*その中で驚いたのが、KRAの方と、ある団体の地元で被災された方が、次に他の地域で震災が起こったときに参考にしてもらえるような形をしっかりと作っていきたいと語っていたことです。目頭が熱くなりました。
参加は、自殺予防総合対策センターから2名、市役所の保健師さん2名、保健所の方、気仙沼復興協会、SVAから2名、シェアー、田中真人、奥原美紀子先生、清水幹生氏)。
自殺予防や、自分では解決出来ないときの繋ぎ先が分かるようにマニュアルを作成したい。次回の勉強会には市役所の包括にも出席して頂こうという話になりました。
バラバラだったものが少しづつ集まり始めています。
以上