2011/10/05

現地報告


活動日:2011.10.03
報告者:田中真人
天 候:晴れて暖かい

朝、晩とストーブが無いと辛いほど寒くなってきましたが、太陽がでると昼は暖かく、風がなければ半袖でも過ごせます。

紫会館にあるチェーンソーの刃を替えたいとのことでしたので、リーダーCさんに案内してもらい、交換しに行きました。先日の報告が書きましたが、フィンランド大使館から提供されたサウナが紫会館にあり、避難所では、寒いおもいをしている、全ての人にサウナに入りに来て欲しいと新聞や、TVでうったえています。避難所である市民会館から入りに来る人達が出てきました。チェーンソーは薪を切るために必要なのです。

本日、復興商店街の着工が始まりました。その様子を見に来られる住民の方達。みなさんの想いは想像しきれませんが、熱い思いが込み上げてきます。その様子をしばらく、みなさんと一緒に見入ってしまいました。 

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SVAの本部である清涼院に足を運びました。「ミャンマー(ビルマ)難民キャンプにおけるコミュニティー図書館事業」というタイトルのスライドを見せて頂きました。タイの難民キャンプ事業所で活動されている日本人の方と、タイ人二人が来日しており、現地での様子を説明してくださいました。陸前高田でも講演をしてきたとの事。

スライド上映の様子

ミャンマーからタイヘ脱出した人の数は膨大で、現在9つのキャンプがあり、14万人の難民が生活をしています。以前は、もっと規模が小さく数多くのキャンプがあったそうですが、現在は統合されて巨大化しており、大きいところでは2万人の規模になります。

もちろん、すべてミャンマーから来た人達では無く国内難民(タイ人)も。食料などの配給はありますが、キャンプでの生活はストレスが多く、高度な教育が受けられない為、仕事に就けないなどの問題がある。キャンプの周りは、囲われており、銃を持った兵士達が警戒しています。難民達は、キャンプから外にでる事ができません。現在では、17団体のNGOが支援活動をしており、その殆どは欧米からの物。

このキャンプから出るには、3つの解決策があると言います。
1.ミャンマーに帰る。(民主化の動きから)
2.タイヘ定住する(仕事を見つける必要有り)
3.第三国へ移住する(その多くは、アメリカだが、日本でも受け入れを開始した)

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「この話が果たしてどのようにして仮設住宅支援へと役立てることができるのかは分からないが、このような世界がある事を知って欲しい」と事業所の方達。世界には、多くの国、地域でさまざまな問題を抱えていることを改めて考えるきっかけとなったような気がしています。