2011/12/15

現地報告(10/30 その2)【再掲載】

【再掲載】下記の現地レポートは、10/30の活動です。



活動日:2011.10.30
報告者:田中真人

つづき

学生寮の近藤晃君からの報告です。
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午後から五右衛門ヶ原仮設住宅(テニスコート)の入り口に花壇をつくらせて頂きました。

津波の被害が生々しく残る被災地の中で、震災から数ヶ月後には芽を出しひたむきに咲くお花。また、色とりどりのお花が人々にもたらす癒し。被災地を見て回る中で、普段は意識することのなかった花の力、生命の力を感じさせて頂きました。また一景閣の清掃活動で、入り口部分を綺麗にした後に雰囲気が一気に明るくなり、入り口部分の美しさが人々に与える影響などを考えさせられ、これらのことが今回の企画に繋がりました。

お花の提供は、支援物資とは異なり早急に必要とされる類のものではありません。しかし今回の未曾有の災害のように、ボランティアにマニュアルなどはなく、「目にはっきりと映るニーズばかり追いかけていてはいけないのではないか?普段あまり意識していない、人々の心のケアにつながるような活動も必要なのではないか?」という意見がありました。一方で「お花は本当に今必要とされているのか?」「お花の提供はボランティアとして出しゃばりすぎているのではないか?」という慎重な意見もありました。そんな中、テニスコート仮設の自治会の方から「花壇の件はどうなったの?」と聞いて下さり、それからは迷うことなく企画を進めていきました。

作業には住人の方が15名ほど参加されました。テニスコートだけでなく、野球場・運動場の仮設に住まわれている方々も参加して下さいました。普段、お茶会にはあまり顔を見せない男性の方々も参加されていたのは大きな変化です。私たちボランティアはサポートにまわり、住人の方々が主体となって花壇をつくりました。ノウハウのある方々ばかりで作業はスムーズに進み、会話を弾ませながら活き活きと作業に取り組まれている姿は美しいものでした。ある男性が「本当に綺麗になったなあ」と呟かれたり、野球場・運動場の住人の方々からも「うちにつくってくれないの?」という声がありました。

夜暗く寂しい仮設住宅が、少しでも明るくなるようソーラーライトも設けました。日が暮れてからライトがどのような様子か見に行ってみると、花壇の企画を一緒に練った自治会長のOさんがちょうど花壇を見ておられ、ライトもしっかり点灯し、笑みがこぼれていました。

この花壇が、仮設の住人の方々に癒しや元気を届けられるような存在になることを願っています。


Before 
見よ、この女性達のパワーを☆
もうすぐ完成
完成☆ ソーラー・ライトが光るのも楽しみです
男性陣も負けてられません
やっぱり女性パワーは凄い
完成です☆(after)

以上
近藤晃
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花壇が出来上がると、自発的にその周りの草刈りや掃除を始める住民の方達。エネルギーに満ち溢れ、自分達で歩いていく、自発的に動いていく、そのきっかけになったのだなぁ、と私達は、その様子にただただ感動していました。  

草むしりと草刈りの様子。どんどん花壇の周りが綺麗に。



最後に記念撮影☆

以上