2011/09/27

現地報告


下記の内容は、2011.09.24の現地報告です。

報告日:2011.09.27
報告者:田中真人
天 候:天気/晴れ  

本日は、合計27名の支援機構ボランティアが結集。
3チームに別れての活動となりました。
1.唐桑で写真救済のボランティア
2.終日、一景閣で食器洗浄とトイレ洗浄の活動。
3.午前中は、一景閣。午後からは、五右衛門ヶ原野球場で足湯+お茶会
※自分は9時から1時間ほど、某出版社の編集長さん達と今後の仮設住宅支援について話し合ってから3に合流。

1.唐桑での写真救済プロジェクトでは、次のような報告がありました。
「こんな膨大な量の写真からどうやったら写真が持ち主の物へ帰るの?正直、いろいろな意味で頭がいっぱいになったし、なにやってるんだろうと思った。でも、実際に写真を見つけて、声を上げて喜んでいる人達を見て考え方が変わった。もっと多くの人に見つけて帰って欲しい。」
体育会系の方から、「肉体を動かさないような活動は、正直言うと自分には合わないと思っていた、でも今日は初めて何かが変わった。活動をしているパテーションの裏から、“あ! これ私のお婆ちゃん”という歓喜の声が聞こえてきた。その声の聞こえるパーテーションの裏と自分が1つに繋がりました!」
「結婚式の写真があって、幸せそうなその瞬間を感じました。生きていて欲しい」。


2.津波でドロに浸かってしまった洗浄活動。ボランティアの報告
「洗う食器の量は膨大であり、時間がかかりますが、復興にも時間がかかります。長期的に復興のお手伝いに関わらせてもらいたい」
「自分の生活のありがたさを感じます」
「洗われた食器達が、いつかさまざまな料理に使われていく、、、 それを神様も喜んでくださると思う」。

3.五右衛門ヶ原の野球場仮設。(107世帯)先週、入居が始まった場所でどんな人がいるのかまったく分かっていませんでした。参加人数は、子供達を合わせて20名程でしたが、柔らかい雰囲気だったのが印象的で、最初から最後までいた男性もおり長時間一緒におしゃべりされていました。芝の教会長は、その場にいるだけで周りを明るくしてしまう空気をお持ちで、住民の方達にも好かれていました。芝のFさんは、「何もしゃべらずに座っている女性がいましたが、話かけると止まることなくしゃべりかけてきました。避難所生活の話もあり、胸の中に溜まっているものがあるのだと気がつかされました」。楽しくお話しながらも時折、目に涙を浮かべているおばあちゃんが印象的でした。何度も、「また戻ってきてね。」と言ってくださるのがありがたかったです。持って行ったメルヘンカルタは非常に笑いの絶えない一時となりました。一度、部屋に戻ってお漬け物を持ってきてくれた方がいました。何か人の為にしたい、喜んで欲しい。そう感じる人間は素敵だと思います。
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夜のミーティングでの報告をいくつか紹介させて頂きます。
「私は、感情移入しない方です。なんで、ボランティアの人達はいつも熱く語っているんだろうと理解できなかった。命についてもよく分からなかった。でも、だんだんと変わってきた自分に気がつきます。今では、沢のハエの命も感じるようになってきました」と報告される未信奉者。

ある男性は、涙を堪えながらこう話しました。「最初に、気仙沼に来たときから、自分が変わったと思う。私は、自殺を考えた事がありましたが、今は、自分のケツを叩いて前に進んでいかねばと思います。また戻ってきたいです」。

※ここでの生活は何か通常生活ではないものを感じる場所になっており、それは自分での経験も含め、ボランティア達を見ていれば感じる事ができます。
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以前、長期で活動していた学生寮のK君は、「いつも活動報告を読んでいますが、それでも現場の事は、伝わりきらない。やはり、現地へ来なくてはならないと改めて感じました」と報告。

芝の教会長「ボランティアに行ってきた学生達は言う、行った事のない人は絶対に行ってほしい。人を助けるのが人間である、そしてその人自身の力にもなると感じる。」

※人の役に立てる喜びと、まず現地に足を運ぶことが大切である。それをあらためて感じた一日となりました。

※被災地での自殺者数が増えていると聞きます。生活支援の必要性をひしひしと感じています。今後もみなさんの力が必要です。よろしくお願い致します。