活動日:2011.11.27
報告者:田中真人
網走教会・菊川松次郎先生からの報告です。----------------------------------------------
11月27日(日)
金光教北海道教師会からの派遣(4名)ということで参加した私たちは、本日が最終日となります。石巻教会のご大祭に奥原先生と現地代表の田中さんと清水さんもお参りになるということで、われわれもせっかくのご大祭なのでお参りさせていただくことになりました。田中さんの知人で一般参加のTさんも、行く事になり全員でのお参りとなりました。
朝ご祈念後、教会で朝食をいただき、7:30に出発。
南三陸町の旧防災センターに立ち寄り、慰霊のお参りをしたのち、程近い高台にあるホテル観洋にてコーヒーを頂きました。
ラウンジから眺める海は日に映えてとても綺麗、窓の下に広がる海原にはワカメの養殖が再開されていてプラスチックブイが幾筋にも整然と並んでいます。この風景だけを見るとあの恐ろしい大津波があったことがとても信じられないといった心持になります。しかしながら、着実に復興へと向かっていることをプラスチックブイが静かに語ってくれていました。
10:00 石巻教会到着。祭典まで一時間ほどあるので近所を散策することになり、川沿いを河口に向かって歩いていると83歳になるというおじいさんに出会い、挨拶をしてみるといろいろと津波の様子を語ってくれました。そして最後に「しっかり見てってくれ しっかり見てってくれ」と繰り返し、繰り返し話すおじいさんの目が涙に潤んでいたのが切なく感じました。
被災された方々は、どれ程の惨状であったか、どれ程の思いをしたかを、多くの人に知ってほしいのだと肌で感じることができました。
石巻教会のご大祭では、教会長井上先生の貴重なお話をいただきました。起り来る難儀をいつまでも周囲の所為にしていては結局は自身が助からない。辛いこと苦しいことから逃げようとせずしっかりと現実を見、受け止めることがあって初めて前に進んでいける、おかげを頂くことができるとのお話に、私もそこを求めさせていただかねばと思わせていただきました。また、お話の迫力に圧倒されてしまった私は、九州で青年教師として親しくさせてもらっていた頃、「まっちゃん(私)、いのぴょん(井上先生)」と呼び合っていたのですが、もう「いのぴょん」とは呼べない、尊敬をこめて「井上先生」と呼ばせてもらわなければと思ったほどです。
大祭も無事終わり、また海岸沿いに来た道をもどり、16:30気仙沼教会へと帰着しました。
以上