活動日:2012.11.13
報告者:清水 幹生
11月13日(火)現地活動状況
嶋田先生は朝6時過ぎに帰って来られた。
「震災後も地盤沈下があるらしく、魚町・鹿折地区が大変だよ」と、情報が入ったので現地に行ってみた。魚町の湾岸は道路側まで海水が溢れていた。鹿折もやはり、水浸しだった。下水道の早期改修がのぞまれる。
岩手県高田市小友町新田地区にお米を手土産に訪問した。
小友町新田地区は、高田の松原があった所から海岸線を大船渡市方面に行くと広田半島に出る。丁度、広田半島の首根っこの位置となり、広田湾と門之浜湾に挟まれた場所である。広田湾と門之浜の両方から津波が押し寄せ、小友町新田地区でぶつかり合った。その衝撃で津波は小友町新田地区を襲い、家屋を押し流し、大きな被害をこうむり、30名近い人々が犠牲になっている。
散髪屋さんのFさんに連れられて、新田地区の会長Wさん宅を訪問した。Wさんの弟さんは、私の故郷である宇部で働いていた事がわかり、急速に親しくなった気分になった。また、Cさんは、「次に来た時は、ゆっくりとお茶を飲みながら話しましょうよ」と、言って下さった。10軒のお宅を訪問する事が出来て、繋がりが出来た。
Fさんの次男一家は高田の市街地に住んでいたが、全員津波に流され、子供二人も次男夫婦も別々な場所でご遺体が発見された。
Fさんは、「高田だからしかたなかっぺ」と、涙も出さず私の顔を見ながら語った。悲しく辛いはずだが
今日は明るく話した。「よしまた来よう、そして色々な話をしよう」と思った。
そして、夕暮れの中を小友町新田地区を後にした。
*写真は気仙沼の鹿折と高田の小友町新田地区のものです。
以上