2013/03/26

現地報告(3/23-26)


活動日:2013.3.23-26
報告者:清水 幹生

3月23日(土)の活動状況
*一景閣落成報告祭
一景閣グランドオープンの前に落成報告祭が仕えられたが、20日の御霊祭の時オーナーは、「感謝が有ったからこそここまでやってこれた」と、語られていた。
だから、落成報告祭ではなく感謝祭なのだと思い、号外では感謝祭と書いた。
三階の部屋にオーナー御夫婦と身内の方々が集まられたので、全員で屋上に上がった。
一景閣に逃げ込んで助かった人々がこの屋上から外を見たとき、「助けて、助けて」と叫びながら流されて亡くなった人々を見ている。当初逃げ込んで助かった人は70名と云われていたが、実  際は80名を越えていたようである。
  
オーナーの奥様は、この日までこの屋上に上がられる事が出来なかった。
屋上の部屋に入ることが辛いのか泣いておられ、やっとの思で、屋上の部屋に入られ、我々と一緒に亡くなられた人々の御霊様が助かっていくように、祈りを捧げる事が出来たのです。

私にこの屋上で1年間、御祈念させる決意をさせられたのは、オーナー御夫婦の危機一髪で助かった様子を聞いたからである。
毎日毎日御祈念するけれど、何時も涙が出て止まらなかった。
この日も堪らなくなり泣いている自分に気付き、そっと涙を拭いた。
外はあれほど無惨な光景から、今は何もなくなり広い大地の中に建物の基礎が残っている。
強いて云えば砂漠の中に一景閣が有るようなものである。

三階の部屋に帰り感謝祭(落成報告祭)が仕えられ、オーナー御夫婦がお礼の玉串をあげられるとき、「ようもまあここまでこれたなあ!!」と、感無量であった。




感謝祭後、奥原先生とIさんと私は後片付けをして、祭壇を教会に持ち帰って、[ホテル一景閣グランドオープンを祝う会]に出席した。早島教会のMさんが送ってくれた。

*早島教会のIさんとMさんは、気仙沼教会の跡取りの幹雄さんの奥さんが車を運転されて、南三陸町を案内して下さった。

*ホテル一景閣グランドオープンを祝う会
約130名を超える参加者があり、宴会場は騒然としていたが、司会者が祝う会の開催を告げると、静かになり厳粛さが出てきた。
次々と祝福の言葉が述べられ、テープカットが始まった。
司会者の女性は、気仙沼教会の娘さん真子さんの同級生でした。

オーナーの挨拶の後、奥様の挨拶がはじまった。参加者全員が絶大なる拍手で、奥様の復帰を喜ばれていた。
女将の時代が蘇ったのか、華やかさが増した。
其れにしても、凄い実力者が多く集まっている。やはり、オーナーの人柄の良さであろう。




  
  乾杯の後は宴会が始まり、楽しいひとときの始まりである。
  ロートルのジャズバンドもあり、華やかさの中にオーナーの人脈の広さを感じた。


  




突然、感謝状の贈呈のアナウンスが有った。
首都圏金光教災害ボランティア支援機構が呼ばれて、壇上にあがった。オーナーが感謝状を読み上げられたが、私は途中から涙が出て 仕方がなかった。
皆様方やオーナーにお礼の言葉を述べるところですが、全く言葉が出てこない。
感無量でしたが、泥まみれで有ったこの宴会場、ボランティアの方々のお陰で綺麗になり、見事な宴会場になったこの部屋で感謝状を頂いた。
これほどの実力者の中で、唯一、首都圏金光教災害ボランティア支援機構が感謝状と金一封を貰ったのです。
実力者の方々は殆ど顔見知りの方々ばかりで、「清水さん有り難う。オーナーに我々には感謝状はないのかと言ったら、無いと云われたよ」と、話され強く握手されました。
「こんなに感謝されているのか!!」と、さらに感無量となった。

これで、一景閣は軌道に乗って行くでしょう。いずれ、跡取りの息子さんが引き継ぐでしょう。
2年前の息子さんとは思えないほど、逞しくなられて話したとき強いオーラを感じた。
この災害で土建業者に鍛えられたのでしょう。
私のお役目も一つ終わりを迎えたようです。
感謝感謝です。
全国の皆さんご支援有り難う御座いました。


<夜のエントランス>


3月24日(日)の活動状況
*朝、早島教会のMさんを気仙沼駅まで送り、同じ早島教会のIさんと私は、岩手県の広田半島に出向いた。
最初は広田町大久保第2仮設団地に行き、30日に行われるバグパイプの演奏のチラシを配布した。約130所帯である。
   
*岩手県陸前高田市小友のモビリア仮設団地に31日行うバグパイプの演奏チラシを配布に行った。
広大な土地の中に小さいながら、殆ど一軒家である。
全部で170所帯であった。
高低差もあり、二人で2時間近く掛かった。

*広田町と小友町の帰りに、岩手県陸前高田市上長部仮設団地に出向いた。
31日の午後から行うバグパイプの演奏の許可を正式に得る為に交渉に立ち寄った。
国道45線から山間奥深く入った所に50所帯の仮設団地がある。
自治会会長に会えなかったが、演奏許可はいただいた。


3月25日(月)の活動状況
*朝、早島教会のIさんと五右衛門ヶ原運動場仮設住宅に出向いた。
 マッサージ治療で夕方の4時30分まで18人もの人を治療した。

13時40分に、気仙沼駅に阿波池田教会のOさんを迎えに行き、教会参拝後、Oさんを連れて五右衛門ヶ原運動場仮設に行き、住民とおちゃっこしながら、Iさんのマッサージ終わるまで住民と懇談した。
Oさんは、19才の学生さんで9月からイギリスのロンドンに留学される。


3月26日(火)の活動状況
*朝、岩手県陸前高田市気仙町気仙町裏仮設団地に、早島教会のIさんと阿波池田教会のOさんを連れて出向いた。
Iさんをマッサージ治療して貰っている間に、Oさんを陸前高田の被災地を案内した。









<震災前の気仙町>




<震災後の気仙町>





* Iさんのマッサージが終わる頃に気仙町に引き返し、IさんとOさん二人に大槌町の被災地を案内した。






以上です。