報告者:宮田 和弘
当初「一景閣」で食器洗浄ボランティアをする予定でしたが、工事業者が入るとのことで急遽予定を変更し、清水さんの案内により、9名全員で陸前高田市小友町のプレハブの自宅兼店舗に住んでいるFさんに支援物資(多少のお水と食料品)
を届けた後、一日かけて宮古市田老町まで往復し途中被災地を視察して回りました。
小友町のFさんは、昨年4月に支援機構ボランティア第1便で行った折に陸前高田市ボランティアセンターから依頼されてボランティアに行ったお宅の方です。津波で自宅は50mほど流され、自宅の一階は完全に崩れ、2階が傾いて田んぼの中に残っているような状態でした。また、一緒に住んでいた息子さん夫婦とお孫さんを津波でなくされ、「残された身体の不自由な主人と二人、これからどうやって生きていけばいいのか」と、涙ながらに話されていた様子がとても印象深く、それ以来ずっと私の気がかりとなっていた方でした。その思いは、その時一緒にボランティアに行った清水さんや他の方も同じだったようで、その後改めてFさんの住まいのあった場所を訪ねられ、再会することができたとのことです。今回、Fさんと短時間ではありましたが、再会して以前よりも元気そうな様子が見られ、話も出来、更にプレハブではあっても元の場所で床屋を再開されているのを見て、とてもうれしく幸せな気持ちになりました。
陸前高田市小友町のFさん
陸前高田市小友町のFさんの住宅兼店舗
また、今回、東京にもう一人の息子さん家族が住んでおられることを知り、少し安心しました。これからも現地で出遭った一人ひとりの立ち行きを願い続けて行きたいとの思いを強くしました。