下記の内容は、2011.06.14の現地報告です。
報告日:2011.06.14
報告者:辻井篤生
場 所:気仙沼市
本日は、Sさんと地元の方お2人で依頼のあったお宅へ、出張高圧洗浄作業をしました。
ABさんとTさんのご友人Mさん、気仙沼教会長ご長男、私と昨日に引き続き、Aさん宅の家財道具の整理、分類、食器洗いと廃棄物の整理と2階のめくれ上がった畳を降ろしました。海水を多量に吸っており、1人では持てず、もう、藁みたいになっているのもありました。
午後からは、教会長ご長男と真人さんのご友人Mさんが仕事で帰りました。ギリギリまで作業をされ、素晴らしい方たちでした。
その後、AさんとABさんと私の三人で屋上からビールケースを降ろしたり、引き続いて食器洗いを行いました。
夕刻には、下谷教会の菱田先生父子がマグロ、ブリ、鯛を紫会館避難所に差し入れました。鉢植えのお花も持ってきて頂き、自由にお取り下さいと教会の玄関前におかれてました。
今日もAさんのお話を承りました。海から2~300メートルくらいのところにお家がありますが、やはり最初は大したことがないとなめてかかっていたということです。
一旦は避難したお年寄りが、探し物で降りてきて、その方と一緒に逃げて間一髪だったようです。
ただ同級生の友人は、一旦は逃げていたにもかかわらず、家族の安否を心配して山をおり、亡くなられたそうです。
今は避難所に5分程度で行くことができるが地震当初は瓦礫で道が塞がり相当時間がかかっていたそうです。その頃は心も荒み、落ち込んでいる人も多かったが、教会の掲示板の「何とかなる」に勇気づけられたと仰ってました。私はこの話は聞いていましたが、直接聞いて大変嬉しかったです。
また、この次に掲げられた掲示板は「一歩から二歩目の間に辛抱がいる」というお言葉で、これも被災されたHさんがこの言葉に感動し、自分の名刺に入れてもいいかと聞かれたそうです。
まだたった4日目ですが、出会いと別れに涙しています。