報告者:奥原幹雄
3月4日(水) 大正琴による「歌の会」
鎌倉教会在籍のMさんご夫妻がボランティア活動に来られました。
ご主人は今回が2回目の被災地訪問で、2年前に気仙沼に来られているそうです。
奥様の方は、今回がはじめての訪問であり、今回は大正琴を携えて、
被災地の方々と一緒に歌をうたい、元気になって欲しいとの願いのもと、
鎌倉からお越しになられました。
4日(水)は、先日の餅つきに引き続き五右衛門ヶ原運動場仮設住宅で大正琴による「歌の会」を開かせて頂きました。
ちょうどこの日は水曜日で毎週水曜日は、住民さんが集会所に集まって体操する日でした。
この日も体操するために皆さん集まっておられ、その後に歌の会を開かせて頂きました。
Mさんは地元の鎌倉では週に数回、介護施設などで歌のボランティア活動をされているそうです。
はじめは仮設住宅での歌の会に多少の不安もあったようですが、いざ始まってみれば全く問題なく
皆さんをリードして、リクエストもいくつか頂いて、楽しい時間を過ごすことができました。
また、ご主人も歌の合間で事前に仕込んで来られた「なぞかけ」をご披露くださり、
笑いに溢れた歌の会となり、その後住民の方々とMさんご夫妻を交えて、お茶っこを楽しみました。
大正琴に興味を示す人もいて、弾き方を教わるシーンなども見られ、良い交流の場となりました。
3月5日(木) 乙女の会
Mさんご夫妻の歌の会を「乙女の会」でもやって頂きました。
「乙女の会」とは、ボランティア活動を通じて各地の仮設住宅で知り合いになった人や、
いろんなつながりで知り合った方など、特に女性が中心ですが、教会の談話室に集まって、
昼食をいただきながらおしゃべりをするという会です。いまどきに言えば女子会です。
継続的に毎月1回のペースで行なっており、皆さん楽しみにされています。
午前10時頃から集まって、台所で昼食の準備がはじまります。
1品料理や手作りスイーツを持参される方もいらっしゃいますし、自由でアットホームな雰囲気の会です。
今回は、Mさんの大正琴による「歌の会」を乙女の会にあわせてやって頂くことにしました。
料理の準備などに少し時間もかかるので、それまでの間でMさんご夫妻を陸前高田市の奇跡の一本松にご案内しました。
以前も現地レポートでお伝えしていますが、陸前高田市の復興に向けた土地の嵩上げ事業は凄まじく、
市街地だったことろ一帯を20メートル近く嵩上げするという大事業が進められています。、
山を崩し、土砂をベルトコンベアで平地に送り、吐き出され、うず高く積まれた土砂を重機で平らにならし、盛り土を造る。
そんな作業が延々と繰り返されています。そのスケールの大きさは、現地に立ってみないと感じられないものがあります。
Mさんにも、せっかくお越し頂いたので、少しでも見て頂きたいと思いお連れいたしました。
私が想像していた以上に、Mさんご夫婦はそのスケールの大きさ、凄まじさに圧倒されていたようでした。
写真を撮り忘れて、お見せすることが出来ないのが残念ですが、またの機会に報告させて頂きます。
見学を含めて、1時間半のドライブから帰り、早速「乙女の会」で「歌の会」がはじまりました。
今回は参加者も多く、みんなで懐かしい歌をうたい、またみんなで昼食をいただいて、楽しい時間を過ごしました。