2013/05/10

現地報告(5/10-14)


活動日:2013.5.10-14
報告者:清水 幹生

5/10(金)
*午前中、五右衛門ヶ原の仮設住宅3か所を訪れてドリームキャンプの案内ポスターを掲示板及び集会所の前に貼り付けさせて頂いた。
そのまま帰ろうと思ったら、各仮設の住宅の自治会会長と懇談する事になり、生活の事、自治会の事、災害復興住宅の事等について、色々と話を聞いた。
その中でやはり気になるのが災害復興住宅である。「家賃が高くどうしようか?」と、考えて困っている人が多い。このように復興へはまだまだ道は遠い。昼まで話が弾みました。

*午後は気仙沼教会の月例祭に参拝した。

*ある教会から90kgのお米が届いた。
これは必要な所に配布したり、イベント時の景品として使う。景品として使う理由は住民全員に配布する量は無く、また住民の自立心を損なう事の無いようにという配慮からである。
震災後、2年経ち、未だ災害復興住宅への入所も決まらず、家賃も高いので経済的には相当困って居られる所帯は多い。
本当はより多くの所帯にお米を配布してあげたいのですが、支援機構の予算の中からとか色々な教会及び個人的に支援して下さる方々の支援金で、現在の所、毎月1回3kg 100所帯に配布している。残りはイベントの景品として使用しているのです。
  
5/11(土) 
*朝から昨日届いたお米を、美紀子先生・幹雄さん・清水の3人で小分けした。

*先日、金光会館の布団を干す時、汚れた布団カバーを洗濯して乾かしていた物を、美紀子先生のお手を借りて、全ての布団カバー取り付けた。

*午後からは田中前公園仮設住宅に行き、ドリームキャンプの案内ポスターを掲示版及び集会所前に貼り付けさせて頂いた。
昨年のキャンプに参加して下さったOさん宅を訪れて、今年の案内を手渡しました。今年も参加されるようです。
自治会会長のOさん夫婦にも会い、ちょっと話をしたが、ご主人も病気の事があり元気が無かった時もあったが、お蔭を頂き病気もたいしたことが無く、元気なお姿でした。
  
5/12(日) 
*今日は石巻教会の御大祭、幹雄さんと参拝した。
お祭りの御用に就かれた先生方は平均年齢34,5歳という若さでした。これから金光教をささえて行かれる若い先生方による御大祭、本当にフレッシュで良かった。世代交代へのバトンタッチが始まり、子孫繁栄へと繋がって行く。

*お直会の時、ドリームキャンプの話が出ましたが、今日の先生方が皆スタッフとなり運営されていく。20代・30代・40代の方々が頑張れば、将来は明るい。

*御大祭後、幹雄さんを津波により74名の方々亡くなった大川小学校を案内した。まだ4名の子供さん達が見つかっていない。教会には午後4時30分頃帰着した。
  
5/13(月) 
*午前中、幹雄さんと五右衛門ヶ原テニスコート仮設住宅を訪れた。18,19日の花壇の手入れと草取りの案内チラシの配布を行った。配布後、会長のMさんと集会所でおちゃっこした。
おちゃっこしながらMさんの話を聞きましたが、やはり災害復興住宅の話になりました。市からの災害復興住宅の申し込みの説明を聞かされたようですが、Mさんの子供さんはもう気仙沼にはもう帰られないようで、災害復興住宅の申し込みは長屋タイプにされるようである。鹿折(ししおり)の方であるが、「もう鹿折には帰りたくない、震災後は一度も鹿折には行っていないよ。津波が来る直前まで近所のお友達とお話をしていたのよ、その友達は皆亡くなった。そんな所に帰って住めないよ。悲し過ぎるよ」と、話された。
震災後の心の傷は深い。おまけに跡継ぎの子供さんはもう気仙沼には帰って来ない。
「さあ我が生神金光大神様、このような人達をどのようにして導き、元気な心を出させるような働きをすれば良いのですか?」と、ついついそんな思いが出て来る。

*運動場仮設住宅のNさん宅により6月11日夜19時より2時間音楽コンサートの承諾を得た。
愛の歌とギター伴奏:和 由紀子と井上 隆生
また、幹雄さんを会長に紹介した。

音楽イベントに来てくれる2人


*五右衛門ヶ原の仮設住宅を後にして、S仮設住宅のFさん宅を幹雄さんと共に訪れた。新しく始めた「乙女のおちゃっこの会」のメンバーでもある。幹雄さんをFさんに紹介して、幹雄さんと共にFさんの話を聞かせて貰った。
 Fさんはお母さんとご主人と3人暮らしであるが、かなり経済的には苦しい。Fさんは、「昨日だったかなあ!ホームレスの事をテレビで見たけれども、私もこうなるのかもしれない、災害復興住宅に入っても自分達のものになるわけでもなく、家賃が払えなくなれば直ぐ出て行かねばならない。そうなればホームレスになる。そんなの嫌だ。借金してでも自分の家が持ちたい」と、話された。
私も若い頃ホームレスに似たような生活をしていた事がある。
父親を小学生6年の時会社の事故で亡くし、母親を高校2年の時亡くし、高校生ながら母の父母と弟妹の4人を抱えて所帯主となった。
父親の命の代償と言えるお金で何とかしばらくは生活出来たが、そのお金も残り少なくなったので、高校生でありながら朝・夜と働き稼いぎ、昼間は高校に通った。
ところが、祖父母と折り合いがつかず家で寝る事も出来ないので、友人宅を渡り歩きながら寝泊まりしたり、それも出来ない時は公園で寝た事もある。
Fさんの話を聞きながら、そんな若い時を思い出した。
受けた体験の中身は違うが、辛さは感じ取れる。
今の私には、帰る家もあり家族も私をささえてくれている。
Fさん一家、津波で全てを失いどのようにして希望を持てばいいのだろうか!!
何とか神様に心を向けさせてあげたい。希望を持ち助かるにはそれしかない!!
美紀子先生と、「Fさん達を何とか教会へお導きしたいですね。どのようにしてしたら良いのでしょうかね」と、話した事がある。
布教活動にならないように注意せねばなりませんが、難儀な人を助かる方へと導く働きをどのように進めるべきなのでしょうか?
皆さんFさんだけではありませんよ。厳しい辛い生活をされている人はまだまだ沢山居られる。
これからは、自分の体験したことを話して行く事も大切なように私は思う。 
仮設住宅に行ってイベントを開いてその後、おちゃっこしながら話を聞くだけで自分の事等を話した事はない。そろそろトークが必要ではないかと思い始めている。自分が体験した事を中心にイベントが始まる前に、語りかけてみたい。

*午後2時ごろから岩手県大船渡市三陸町越喜来(おきらい)杉下仮設住宅に向かった。吉見音楽コンサートの最後の詰めに行った。
6月29日(土)14:00から吉見音楽コンサート開催決定。6月29日の夜は嘉宝荘に宿泊予定、予約完了。
*その後、同じ越喜来の甫嶺(ほれい)仮設住宅訪問、吉見音楽コンサートを開催する事を承諾して頂くために。
6月12日(水)10時からバグパイプ演奏開催決定。6月30日(日)10時から吉見音楽コンサート開催決定。
  
5/14(火)

*朝から現地レポート作成に取り掛かる。
*現地レポートの作成の合間に、わわ新聞を田中前公園・東新城・西八幡前・要谷の仮設住宅に配付した。

今日の気仙沼です。暖かい日でいよいよ夏が来るか?と思いきや、夕方また寒くなって来た。来週ボランテイアに来られる方、寒さ対策もしてきて下さい。



以上です。