2011/05/15

現地報告

下記の内容は、2011.05.15の現地報告です。

報告日:2011.05.15
報告者:田中真人
場 所:気仙沼市

気仙沼公園に仮設住宅が完成し、現在120名程の方が引越を済ませている。避難所より快適であろう仮設住宅ですが、それでも申し込みをしない人が3割以上いるそうです。今まで、共に苦しい時を過ごした人達との別れが怖い事がその理由の一つだと聞きました。被災された方達にとって今、一番大事なものは、絆なのかもしれません。

仮設住宅に引越した人は、快適な空間を手にいれる代わりに孤独と向き合うことになります。阪神大震災の時には、大勢のお年寄りが孤独死をしたと聞きます。

私のチームでは、なんとか家に閉じこもっている人達を外に出す為に、仮設住宅集会場を使ってのイベントをしようと動きはじめました。音楽でも、舞台でも紙芝居でも何でも良いので、皆さんに集まって貰い、交流が生まれるきっかけを提供できたら嬉しいです。

先日、仮設住宅に植木鉢がプレゼントされました。殺風景な部屋に温かみが増し、かなり好評なようで、TVでも取り上がられていたそうです。しかし、そのすぐ近くには、今でも体育館や、市民会館で避難所暮らしをしている人達がいる。

避難所にいる人達と、仮設住宅にいる人達の人間関係に配慮をした行動をしていかないと。。。我々、ボラセンの内部スタッフは、GWが終わってから、人数が減った中での活動で難しい局面に遭遇することもありますが、この中でも真心を忘れずに、被災者の視点に心を寄せた行動をさせて頂きたい。そのような事を改めて思う一日でした。